株式会社カケハシ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:中尾 豊、代表取締役CEO: 中川 貴史、以下、当社)の代表取締役社長・中尾 豊が、2023年4月より新潟薬科大学(本部:新潟県新潟市、 学長:下條 文武)薬学部 薬学科の客員准教授に就任したことをお知らせいたします。
2015年に厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」や近年の薬機法改正および診療報酬改定等を通じ、薬局現場には対物業務から対人業務へのシフトが求められています。薬局が“薬を渡すだけの場所”から“患者さんに付加価値を提供する場所”になるためには、デジタル活用を前提とした薬剤師の働き方や患者さん・地域医療との関わり方へ変革することが必要不可欠です。
新潟薬科大学では、「データ駆動型の社会」に対応するために必要なデータサイエンスやAIの基礎的素養を、各学科の専門領域に加え習得するカリキュラムを取り入れる等、次世代に求められる薬剤師の育成に向けた取り組みを進めています。
当社は、薬局の働き方改革と患者満足を支援する薬局体験アシスタント「Musubi(ムスビ)」をはじめとしたテクノロジーを活用し、これからの時代にマッチした薬局づくりの支援を推進してまいりました。これまで薬局DX支援で培ってきた知見を活かしながら、変革の時代に立ち向かい地域医療でリーダーシップを発揮できるような薬剤師の輩出に貢献してまいります。
肩書:客員准教授(薬学部薬学科)
委嘱期間(原則1年更新):2023年4月1日〜2024年3月31日
中尾は、新潟薬科大学において2021年から毎年、薬学部4年生を対象とした授業で薬局をとりまくDXの最新事情とともに、学生達が「自分はどのような薬剤師を目指すのか」についてあらためて考える機会となるような講義を行ってまいりました。
さらに、本年9月には薬学部を含む全4学部共通科目として、1年生を対象に実施する情報リテラシー(文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の認定を受けた一部)に関連したセミナーにおいても、Society5.0が進展する社会と大学での学びを有機的に結び付けられるような学生の育成を目指した初年次教育にも取り組む予定です。
株式会社カケハシ 代表取締役社長 中尾 豊よりコメント
現在医療業界全体が変革期にあり、薬剤師の役割もまた大きく変わろうとしている中で、新潟薬科大学の皆さまとのご縁を頂けることに大変感謝をしております。
今後、薬剤師全体が患者さんへより多くの付加価値を提供するとともに、他の医療従事者と強固な連携を実現させる必要があります。その上でも大学在学時からデジタルを活用した患者さんへの効率的かつ効果的な介入方法やその効果証明といった新しい技術やスキルを学び、業界や組織でリーダーシップをもって活躍するためのマインドセットが醸成されていくことを強く願っています。
特に新潟薬科大学では卒業生の多くが現場の臨床に携わる薬剤師となっていくことから、未来の現場で活躍できる人材育成の一助となることができましたら幸いです。
<プロフィール>
医療従事者の家系で生まれ育ち、武田薬品工業株式会社に入社。2016年3月に株式会社カケハシを創業。
経済産業省主催のジャパン・ヘルスケアビジネスコンテストやB Dash Ventures主催のB Dash Campなどで優勝。内閣府主催の未来投資会議 産官協議会「次世代ヘルスケア」に有識者として招聘。
厚生労働省「薬局薬剤師の業務及び薬局の機能に関するワーキンググループ」に有識者として招聘。
東京薬科大学 薬学部 客員准教授(2022年〜)。
新潟薬科大学 薬学部 薬学科 富永 佳子 教授 よりコメント
中尾氏がカケハシのビジョンとして掲げる「患者価値の提供」に強く共感し、共同して薬局薬剤師による臨床研究を計画する中で、倫理・コミュニケーション系科目の非常勤講師をお務めいただく機会などがありました。DXが一層進展し、様々な変化が想定される時代であるからこそ、真のプロフェッショナリズム意識を醸成することの重要性をあらためて認識しています。
中尾氏のような立場の方との交流を通じて、学生のみならず、我々教員も自己研鑽に励んでいくこと、その姿を学生達にも示すことが教育の根幹であるように感じています。中尾氏には今後もさまざまな場面で我々の教育に関わっていただきたいと考えています。
<プロフィール>
新潟薬科大学 薬学部 薬学科 社会薬学研究室 教授 / 経営学修士 / 博士(薬科学)。主な専門分野は、服薬アドヒアランス、医療コミュニケーション、患者の行動変容。
1986年、徳島大学 薬学部卒。2001年、ジョージタウン大学経営大学院修了。2018年、慶應義塾大学 薬学研究科 博士課程修了。製薬会社等での臨床開発、プロジェクトリーダー、事業開発やマーケティングなどを経て2018年より新潟薬科大学へ入職、現在に至る。
薬局体験アシスタントMusubiは、薬局・薬剤師と患者さん“双方”の薬局体験をより良く変える次世代型の業務支援サービスです。 Musubiのタブレット端末を患者さんと一緒に見ながら服薬指導し、その場の画面タッチで薬歴のドラフトを自動で作成。さらに患者さんの健康状態や生活習慣にあわせたアドバイスを提示し、+αの付加価値を提供。従来の電子薬歴とは異なり、薬歴業務の効率化と患者さんへの提供価値の向上を“これ一つ”で実現します。2017年8月のリリース以来、導入店舗を拡大し、活用いただいている地域は全国47都道府県に広がっています。
サービス紹介 https://musubi.kakehashi.life/
メルマガ登録 https://musubi.kakehashi.life/musubinews
●当社について
「日本の医療体験を、しなやかに。」このミッションのもと、医療現場の課題を深く理解し、最新の技術をもって今までにないシステムを提供することで、社内外の医療従事者とともに日本の医療のより良い未来を切り拓いていきます。
<会社概要>
会社名 株式会社カケハシ
設 立 2016年3月30日
所在地 東京都中央区築地4丁目1-17 銀座大野ビル9F
U R L https://kakehashi.life/corporate.html
<本件に関する問い合わせ先>
株式会社カケハシ 広報
メール: pr@kakehashi.life
電 話: 03-5357-7853