2024年5月17日に開催された第67回日本糖尿病学会年次学術集会で、弊社と国際医療福祉大学が共同で実施した研究が発表されました。
当日は、会場にて山崎路子医師が、「Real-world Dataを用いた高齢者におけるスルホニル尿素薬処方実態の包括的調査」(I-68-1)と題した口頭発表をしました。
「Musubi」を利用する薬局でスルホニル尿素(SU)薬の処方データを分析した結果、高齢者糖尿病ガイドラインが推奨する上限用量を超えた処方例(グリメピリド1.0mg/day超過25.0%、グリクラジド40mg/day超過7.8%)を確認できました。
この研究を通じて、リアルワールドでのSU薬の処方実態が明らかになり、SU薬の適正使用を啓発する重要性が改めて示されました。会場では、Musubiデータや今後の研究展望について活発な議論が行われ、薬歴を用いた処方実態への関心の高さが伺えました。
なお、第84回米国糖尿病学会議(American Diabetes Association 84th Scientific Sessions、2024年6月21日~24日、フロリダ州オーランド)で、併用薬剤の使用実態を含めた追加報告を発表予定です。
Title: 1255-P - Sulfonylurea Prescription in Elderly Patients with Diabetes Survey Using Real-World Data in Japan [Board No. 1255]
Location and Date: Exhibit Hall (West A1-A3) ePoster Theater B 2:00pm - 2:10pm (Eastern)
Presenter: 坂本昌也先生(国際医療福祉大学三田病院 糖尿病・内分泌内科 教授)