2026年3月7日 ~ 8日に開催された「日本臨床腫瘍薬学会学術大会2026」(https://www.kwcs.jp/jaspo2026/index.html)にて、当社と埼玉医科大学国際医療センター薬剤部と、埼玉医科大学国際医療センター がんゲノム医療科 並びに アポクリート株式会社との共同研究の成果を口頭発表しました。(発表者:埼玉医科大学国際医療センター 薬剤部・髙山 俊輔先生)近年、がん治療における外来薬物療法支援として、患者自身が症状を報告する電子的患者報告アウトカム(ePRO)の活用が注目されています。一方で、実際の診療や薬局との連携(薬薬連携)における具体的な付加価値、および 患者への影響についてはさらなる検証が求められていました。そこで本研究では、20歳以上の消化器がん・婦人科がんの外来患者を対象に、フォローアップアプリ「Pocket Musubi」を用いたePROベースの症状モニタリングを実施しました。週1回のPRO-CTCAE質問票により有害事象(AE)を収集し、ePROを通じた薬薬連携体制を構築しました。分析の結果、観察期間を通じてePROの回答率は80%以上と高く、実臨床における実施可能性を確認できました。健康関連QOL(EQ-5D-5L)の評価においても、ePRO群で改善傾向を示唆する結果が得られました。事後的に行った医師へのアンケート調査において、約9割の医師が「業務負担の軽減に繋がった」と回答するなど、本取り組みの有用性が評価されました。当社は今後も、患者さんを中心とする視点に立ち、デジタル技術の活用とエビデンスの構築を通じて、ミッションである「日本の医療体験を、しなやかに。」を実現するための活動に取り組んでまいります。
演題番号:O4-2
タイトル:電子的患者報告アウトカム(ePRO)ePROを用いた薬薬連携によるがん患者支援:PHARE-ONC 02 RT Study
発表者:埼玉医科大学国際医療センター 薬剤部・髙山 俊輔先生